概要
顧客情報、売上データ、仕入データ、在庫データなど、SEが開発に携わるシステムには様々な情報が蓄積されていきます。
これらのデータを単に業務管理のみに使うのではなく、それを活用して競争能力を高めていくことがクライアント企業にとっての重要テーマとなってきました。
昨今ではIT技術の革新によりビッグデータの分析なども可能となり、世間の注目を集めているところです。
本講座では、エクセルを使って身近にあるデータを集計し、そこから課題やトレンドを読み解く分析能力を習得することを目的とします。
到達目標
1.エクセルのデータ分析ツールを使って、基本的な統計解析ができる
2.過去の売上データを分析して、売れ筋分析や売上予測ができるようになる
3.相関分析や回帰分析を使って、業務改善のための重点課題を明らかにすることができる
対象者
- 基幹システムを単に業務遂行のためだけでなく、そのデータを経営戦略に活用していく必要がある管理職クラス、あるいはそれをクライアントに提言する立場にあるPMやSEなど
カリキュラム
1.データ集計と分析の基本
(1)データの種類・・・数量データとカテゴリーデータ
(2)数量データの分析・・・平均値、標準偏差、偏差値の算出、有意差の検定
(3)カテゴリーデータの分析・・・度数集計、クロス集計、χ二乗検定
(4)検定・・・・集計結果は統計的に有意であると言えるのか?誤差の範囲か?
(5)相関分析・・・相関係数の算出と検定
(6)回帰分析・・・回帰モデルによる予測
2.データ分析の活用
(1)ABC分析を使って売れ筋/死に筋を判別する
(2)関連購買分析(バスケット分析)
(3)無駄な在庫を削減して資本効率を高める
(4)残業時間が増える要因を探る
(5)出店候補地の売上を予測する
その他